スポーツの秋 |
投稿:箭本 治 |
日ごとに秋らしくなってきたなと感じます。 最近は運動会を5月の終わり頃行う学校も増えてきましたが、近隣の小学校では先週の土曜日に開催していました。 個人的にはやはり運動会は秋のイメージです。 スポーツの秋と言われますが、楽しいスポーツも怪我には気を付けたいものです。 当院にも怪我で来院する患者さんがいます。 唇や口の中を切ってしまった患者さんもいますが、多いのは歯のトラブルです。 まず、歯をぶつけて歯の周りから出血し、歯の位置は変化していないが少し揺れがあるケース。 この場合、揺れている歯を隣の歯などを利用して、固定することがありますが、消毒だけで経過を観察することも多いです。 固定しなくても徐々に落ち着いていくことも多いからです。 但し、この場合でも、しばらくしてから、歯が変色してくることがあります。 これは、歯の中が死んでしまっている可能性があり、後日、歯の中の治療が必要になることがあります。 次に、歯をぶつけて、歯が移動してしまったケース。 この場合は、なるべく早く歯科医院を受診する必要があります。 この時は、通常、歯の位置を元に戻しして、固定する処置を行い、その後、歯の中の処置が必要になることが多いです。 しかし、時間がたつと、歯の位置を元に戻すのが困難になります。 但し、歯が歯肉に少し沈んだケースでは敢えて歯を元の位置に戻さないこともあります。 最後に歯が抜け落ちてしまったケース。 この場合は、大至急歯科医院を受診すべきです。 この時、決して抜けた歯の根の部分に触らないでください。 又、水道水で洗ったり、乾燥したりしてはいけません。 泥を落とさなくてもよいので、可能なら「歯の保存液」(学校には置いてあるところが多いです)、なければ「牛乳」に漬けて歯科医院に持参してください。 牛乳もなければ最後の手段で「口の中」に入れ唾液に浸しておく方法もあります。 条件が良ければ、抜けた歯を再び植えなおすことも可能です。 歯が折れてしまうケースもありますが、この場合、折れ方によっては歯髄(神経)の処置や抜歯になってしまうこともあります。 怪我に気を付けてスポーツの秋を満喫したいものです。 |
2014年9月29日(月) |
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