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 口腔がん
投稿:箭本 治

 しばらく、「町歯医者のひとり言」をサボってしまい、申し訳ありませんm(__)m。

 とはいえ、今後も、しばしばサボることもあるでしょうから、ご容赦ください。(開き直りか!!)

 先日、日本歯科大学の白川教授による「口腔がんを考える」という講演会を聞く機会を得ましたので、今日は、口腔がんについて書いてみます。

 口腔がんは、いわゆる口の中にできる悪性腫瘍の総称です。

 悪性腫瘍は悪性新生物ともいわれ、厚労省の統計では平成23年の日本における死亡原因の第1位で、死亡総数約36万人で死亡総数に占める割合28.5%となっています。

 口腔がんは、南アジアでは全癌のうち30%に達するそうですが、日本においては、全癌の1〜2%であり、海外に比べると比較的少ないと考えられています。

 しかしそれでも、口唇、口腔及び咽頭の悪性新生物による死亡総数は約7千人という統計が出ています。

 これは、子宮の悪性新生物や白血病による死亡総数とほぼ変わりません。

 つまり、口唇、口腔及び咽頭の悪性新生物によって亡くなる方は決して少なくはなく、さらに、年々増加傾向にあるそうです。

 又、進行した口腔がんの場合、たとえ治癒したとしても、その後の機能回復が困難になります。

 口腔がんを手術で切除した場合、発音や食事に著しい影響をあたることが多からです。さらに審美的にも回復するのが困難な場合もあります。

 講演では白川教授が口腔がん切除後し、再建手術をされた症例を拝見させていただきましたが、どれも素晴らしい手術でした。

 しかし、その白川教授ですら、完全に再建することは困難で、早期発見、早期治療に勝るものはないと仰っていました。

 口腔がんは、口の中にできますから、直接見ることが可能です。

 従って、口腔がん検診等により、本来は早期発見がしやすい癌といえます。

 又、口腔がん検診により、癌になる前の前癌病変(癌ではないが癌になる可能性のある病変)で対応することも可能です。

 しかし現在、日本において、口腔がん検診は一部の地区で行われていますが、アメリカなどに比べれば、ほとんど普及していないと言っても過言ではありません。

 もし、口腔がんに少しでも不安があれば、歯科医院に行き、じっくり粘膜を診査してもらうことをお勧めします


2013年3月6日(水)

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